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計画的に寄付できる信託商品 [日記]

「計画的寄付信託」というジャンルの新たな商品が認可されるらしい。

金融商品の金利や分配金を、(金融機関が投資家や預金者に代わって)、銀行が計画的に、政府認定のNPOや公益法人、学校に寄付をするものだそうだ。 寄付控除の改訂が同時に手当され、寄付した金額は一定の範囲内で納税額から控除されるというおまけも付くらしい。

この商品開発に携わった金融マン、これを認可した行政マンの努力の賜物と、喝采をする人がいるのだろうか? 疑問です。 

表現が下賤ですが、一見まともに見える「人の褌で相撲をとるしかけ」を、商品化したように思えます。 今、政府が進めている「新しい共生」の取り組みの中では、寄付文化醸成に寄与する金融商品というこじつけが通ってしまったように思えてなりません。

現行法のもとでは、信託銀行であれば通常業務の中で、委託者の預金や投資勘定の収益を寄付に回すことが可能であると思います。 日本版401Kが認可された時と同じロジックで新商品が認可された、と感じています。 信託法や寄付税制を手直しするだけで、わざわざ「計画的寄付信託」という商品をつくらなくても、実効的な寄付商品ができるはずだと考えるからです。 

トリックは「計画的」という言葉に思えてなりません。 一般銀行や証券会社が扱う商品でも、信託銀行の「信託」類似行為を可能にする意味あいを込めて、この言葉が使われていると考えます。 定期的に金融商品から発生する「果実」を寄付に回すことを、信託銀行以外の金融機関にも特別に認可する商品だということです。

とすると、この商品で利益を受けるのは誰なのでしょう?? 寄付を必要としている人、寄付者の利益が優先されているとは思えないのです。

わざわざ、このような銀行の商品を利用して寄付を行う人が存在するのでしょうか?
又、これを寄付商品として認めることが出来るのでしょうか? 疑問です。

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いのちのミュージアムの宣伝 [日記]

一寸、ファンドレイジングのことから離れて、だれかさんのため貯金箱プロジェクトを推進しているNPOいのちのミュージアムの活動をご紹介します。

最近アクティブに掲載内容を更新できるようになったホームページを、先ずご覧になってみてください。事業の永続性を確保できるようになるまで、貯金箱プロジェクトが成長してくれることを願っています。

さて、今日の紹介内容は、イベントカレンダーに掲載の1月〜4月の企画展示です。

多目的ルームでは、♡「虐待で奪われた小さないのちへの子守唄」と題する展示を行っています。同時にワークショップルームでは、〜親子で参加!手型押しのワークショップ〜 を体験いただけますので、来館の際には是非お試しください。
展示の様子は、16日に開催したミニライブの動画で確認いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=iwH4-Q2HMyk

廊下ギャラリーでは、♡「レオナルド•ダ•ヴィンチからの贈り物」と題して、現代美術家集団による作品の展示を行っています。 展示の様子は、ライブの「音」をBGMにYouTubeでご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=TszbjYTDMzY
廊下の床においた「虹」という作品は、小生のもので、邪な心の持ち主の目の前には現れない「虹」を展示しています。 メッセンジャーを誕生させた後の廃材を利用した作品です。

もう一つの廊下ギャラリー展示は、♡「蝗の大旅行」と題する、メッセンジャー家族による写真展です。メッセンジャーが子供の頃に壁に落書きした絵から連想して制作した「まるちゃんがやって来た」という作品も展示しています。
http://www.youtube.com/watch?v=U6q4kwTlk-U

廊下ギャラリーは、一般の方にも貸出を行っています。ご自分の作品の発表の機会として、ご利用のお申し出をお待ちしています。 料金、申込方法等、事務局までお問い合わせください。

以上のように、巡回展示の生命のメッセージ展とは異なる趣で、廃校を利用したミュージアムから発信している情報をお届けしました。

市民活動としてのファンドレイジング [日記]

1月10日、午後1時30分より、かながわ県民センターの会議室をお借りして、県内5市の中間支援組織の代表の方と、「だれかさんのため貯金箱」を使った自主財源の確保を最終目標とした貯金箱配布実験の打ち合わせをすることになりました。

10月8日のブログで、「中間組織にファンドレイジング機能を追加する実験」と題するアイデアを書きました。 この実験に参加を表明してくださった神奈川県内の5つの市の皆さんと、実験の実施に向けた初の合同会議となります。

会議の様子は、某テレビ局報道の方と湘南市民メディアネットワークの方から取材をいただけることになっています。ひょっとすると、ニュース又はネットの動画情報として皆さんのお目に触れることがあるかもしれません。 又、実験のスポンサーをお願いしている団体からも出席をいただけることになっています。

会議では基本事項の再確認と、5市の中間支援組織の共同事業としての共通認識に至れることを期待しています。 

実験を実現しその成果を示すことで、市民活動としてのファンドレイジング事業として実績を残したいと考えています。

「だれかさんのため」で繋がりました [日記]

2011年岡山市新成人の集いに、成人式を迎えることが出来なかったメッセンジャー達が参加することが決まりました。

新成人の集いのテーマの一つに、「だれかのため」を考えることで自分を発見するということがあり、だれかのために想いを巡らせて貯金をし、それを寄付することを提案している私達とつながりが出来ました。

成人式を迎えることが出来なかったメッセンジャーは51命を数えています。メッセージ展がスタートして間もなく丸十年を迎えます。不幸にも、10年前に10歳で命を落とした小学生も、生きていれば来年は成人式に参加していたはずです。 

成人式を迎えられなかったメッセンジャーとは、生きていれば成人式を迎えることが出来たであろう、という人たちと同義です。岡山市の7000人近い新成人と一緒の空間で、メッセンジャー達が成人式を迎えられることは、大変意義のあることであると思います。

もちろん、会場では「だれかさんのため貯金箱」シートを配布させていただきます。 さて、どれくらいの人たちが興味を示してくれるのか? 楽しみです。

さらに、赤い毛糸結びも行います。 5000人が毛糸結びをしてくれると、0.22 x 5000 =1キロメートルの毛糸が繋がります。 ちょっと興奮する数字ですね。

もっともっと、小さな試み [日記]

先日、横浜市のとある中間支援組織を訪問した時に、時間調整のために入店したパスタ専門のレストランでの出来事です。

会計は、パスタ1つと、コーヒー2つの注文で、999円でした。 おつりの1円を受け取りながら、レジ周辺を見渡しても貯金箱がありません。

とっさの判断で、鞄から「だれかさんのため貯金箱」シートを1枚取り出し、おつりの1円と一緒にレジ係の人に渡し、協力をお願いしてみました。

レジの女性は困惑した表情をちょっと覗かせましたが、すぐに店長らしき人のところにおつりと貯金箱シートをもって行って説明しているようでした。 その姿をガラス越しに観ながら、その後の会話もなく店をあとにしたのでした。

さて、こんなちっぽけな行動でも、レジ係と店長の二人には直接メッセージが届いたはず。 その後のアクションが無くても、所詮ダメもとです。 

本当にダメもとだったか? 桜木町駅前のワシントンホテルの入っているビル3階のパスタ店を利用する方がいらっしゃれば、教えてください。 

追い風は吹かない [日記]

23年度予算の内閣府概算予算として要望している「新しい公共支援事業費」の存在を知り、タイトルだけを観て、「Follow Winds?」と題した日記を書いた。
 
その後、内閣府のHPでhttp://www5.cao.go.jp/entaku/torikumi/torikumi.html、説明資料のhttp://www5.cao.go.jp/entaku/torikumi/pdf/shien-setsumei.pdf、と辿って、私達の活動の追い風になりうる施策なのかを判断させていただきました。

結論は、偏見と勝手判断かもしれませんが私達の草の根NPOには微風だに届きません。 大きな風は、NPO支援を謳うコンサルタントや、旬の話題であるファンドレイジングのお話をする人たちに先ずあたると判断しました。

特に、説明資料4ページの基本スキームは何所かのコンサルが作成したものではないか?という思いに至りました。外部委託=丸投げなのかどうかはわかりませんが、現場、末端の現状の認識に乏しい知識で書かれたもののように感じています。

その最大の理由は、日本財団やトヨタ財団を始めとする既存の社会貢献ファンドと同様なものを、政府が交付金をもって各都道府県に設立し運用するというスキームに見え、果たして、各地方行政機関にそのようなことが出来る人材、期待されている機能をもった組織が存在しているでしょうか? 私は無いと思っています。

もし、私のこの理解が正しければ、交付金は先ず、事業に携わるスタッフの研修や勉強会と称して、NPO支援の実態の研究や勉強会などの費用に充てられ、コンサルや専門家を自称する人たちの懐に注がれるのではないでしょうか?

参考資料の中では、米国、英国、韓国の制度調査費用として約3300万円が計上されています。旅行団は何人で、どれぐらいの期間で行かれるのでしょう? 良く耳にするような、事前に視察報告書が用意されている調査旅行では無いことを願っています。 

それだけの費用があれば、全国の都道府県の担当者や中間支援組織の現場の人たちを訪問し、生の意見を聴くことのほうが、実のあることだと思えてなりません。 わざわざ海外に出かけて行かなくとも、既存のファンドレジングに関した書籍や、専門団体の刊行物で十分事足りることのような気がします。

説明資料の最後のページに、
皆様へのお願い
この事業についての皆様からの意見や 提案があればお聞かせください。よりよい 事業の実施に活かしていきたいと考えてお ります。 何卒、宜しくお願い致します。
とあります。

でも、連絡先の記載がありません。 どうして? 

意見と提案をさせてもらおうと思い、知人をつうじて内閣政策統括官(経済社会システム担当)社会基盤班の方のお名前を教えていただき、その方のコメントもいただきましたが、それを読んで意見と提案をする事を差し控えることにしました。

◎この事業は、国が都道府県に交付金を交付し、それを都道府県で使ってもらうものなので、個々のNPOの事業について、内閣府が便宜を図ることはできない、ですって。

便宜をお願いするなどとは一言も言っていないのに・・・・

草の根ファンドレイザーは、我が道を行く事とします。  


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Follow Winds? [日記]

自分に都合の良いように解釈するならば、新しい公共関連として23年度概算要求は、まさに自主自立のための財源確保を目的とした行動には追い風となることが期待できます。
,http://www5.cao.go.jp/entaku/torikumi/torikumi.html

内閣府では、以下のような事業を検討しているそうです。
各都道府県等に支援事業費を交付し、新しい公共の担い手(NPO等)に対して以 下を実施します。
1行政の業務委託の際のつなぎ融資における利子補給(地域金融からの融資 利用の促進等)
2債務保証における保証料負担(地域金融からの融資利用の促進 等)
3活動基盤整備支援(事業・活動のPR方法の指導、財務諸表の作成指導、協 働相手とのネッワークづくり 等)
4公益性の高い事業を実施するための寄附の募集等への支援(寄附集めのノ ウハウ提供、実務者による指導 等)
5多様な担い手による協働を推進するモデル事業への財政支援(新しい試み
の実践を推進) 等

我が身に置き換えてみると・・・・・
① は全く関係がなさそう(笑)、だって、行政からの事業委託なんてカスリもしませんから。
そんなことより、メッセージ展の開催費用のうち、運送費くらい負担いただけませんかねぇ? 法務教官殿。
②③も、全く私達には縁がなさそうです。(自嘲)
④は、まさしく「ため貯」シートをつかった私達が提案するプロジェクトです! ノウハウより、もっと具体的なハウトゥが望まれていると思います。

中間組織が中心になって登録NPOに「ため貯」を配布し、ともに自主財源確保のために、地域に対して寄付文化の啓蒙啓発活動をすることは、⑤にドンピシャ!該当すると、思えてならないのですが・・・・・?

政策統括官殿、
現在、関東圏のとある県内の10近くの中間組織と話を進めているプロジェクトは、資料中4ページの基本スキームチャート右側の、都道府県/市民・民間事業者等/地域のNPO等の関係構築そのものズバリのものです。  私達のプロジェクトに、早く気付いてね。

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空白地帯 [日記]

映画0からの風の上映会場で「ため貯」シートの配布を行う戦略は着々と進んでいます。

11月25日に府中市のけやきホールで行う上映会場でも、主催団体である東京都と府中市から会場配布を承認していただけました。 だれかさんのために役に立てるツールとしての認識が高まることを期待しています。

一方で、上映会場の下見を兼ねて訪問した某市の担当者との打ち合わせの中では、いのちのミュージアムの開設のことを取り上げたニュースを一切ご覧になっていないこと、生命のメッセージ展に関する情報や知識も、ホームページで収集した限定的なものであることが分かりました。

メッセンジャーへの認識も、亡くなった人の人型という説明から、暗い、不吉な印象を受けているように見受けられたので、過去の華やかな展示風景写真や、ニュース映像をその場でご覧にいれたところ、担当者と後から同席した上司の方も、否定的な思いが吹き飛ばされた様子に一変し、映像の持つ訴求力の高さを改めて認識する出来事がありました。

いのちの大切さを伝えて歩かなければならない空白地帯がまだまだあることを知り、続けることの重要さを再認識した次第です。

ということで、この下見では「ため貯」の説明まで及ぶに至らずじまいとなりました。 

高校向け配布計画 二兎を追い、二兎を得る計画です。 [日記]

ため貯の貯金箱シートの配布開始から2ヶ月が経ち、先日のブログでもお伝えしたとおり、寄付報告第一号は青森県むつ市の大湊中学校の生徒さん達による、あしなが育英基金への寄付でした。

担当の先生からのお手紙も紹介させていただきましたが、今後の配布計画を練る上で、いろいろと示唆に富んだ内容で大変感謝しています。

特に、生徒さんたちの自発的な希望で貯金箱の申込があったこと、生徒さん達が一緒に募金活動に取り組んでくれたこと、そして何よりも、寄付先を自分たちで調べて、相談して決めて実行してくれた事に、非常に感激しています。

そこで、今後、教育現場にこのプロジェクトを展開して行く際には、各クラスに貯金箱を一つ、そして職員室に1つ、PTAの部屋があるならばそこに1つを設置していただくことを提案させてもらうことにしました。 そして、各クラス、先生、保護者の間で、それぞれのだれかさんのために寄付する話題を盛り上げて行ってくれるようになることが期待できるのでは? などと、異常なくらいのpositive thinking をしているところです。

間もなく、車社会の入り口に立つ高校生を対象に、学校から申込をいただければ、映画0からの風のDVDを各学校に1枚、無償提供するプロジェクトを開始する予定ですので、DVDと併せて「ため貯」シートも配布させてもらうことをお願いすることになるでしょう。

敢えて、二兎を追うことに挑戦してみたいと思います。

世界に届け、つながれ つながれ いのち [日記]

「つながれ つながれ いのち」のメッセージが、NHKの国際放送サイトで世界に発信されています。

10月22日の深夜から、29日まで、次のURLで、ラジオ放送を聴くことができます。 しかも、16カ国語から言葉を選んで聴く事ができますので、外国語のお勉強の教材にも利用いただけるはずです。
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/english/radio/program/index.html (英語)
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/chinese/top/index.html(中国語)
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/korean/top/index.html (韓国語)
(参考迄に、英語、中国語、韓国語のページを掲載しました)

このラジオ番組は、10月11日にミュージアムのライブラリースペースで収録されました。その様子を確認していただけます。http://fundraiser.blog.so-net.ne.jp/archive/20101011
一枚目の写真で、鼻をつまんでいる女性がミュージアム館長の「Kyoko Suzuki」です。そして、2枚目の写真のグリーンのTシャツ姿の女性が、ミュージアムにいる100命のメッセンジャーの誕生に携わった(助産婦?)「Etsuko Iwasaki 」です。


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